症例の紹介

症例の紹介

テニス肘

テニス肘

 テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側にある腱に炎症や微細な損傷が生じることで、痛みや不快感が起こる状態です。針治療(鍼治療)は、この痛みに対する補完的・代替的な治療法として利用されることがあります。

以下に、鍼治療によるテニス肘の治療法の概要を説明します。

🔹 鍼治療の目的

  • 筋肉と腱の緊張緩和

  • 血流改善による自然治癒力の促進

  • 痛みの軽減

  • トリガーポイントへのアプローチ

🔹 鍼治療の一般的な方法

  1. 診察・問診
    患部の状態や痛みの程度を確認し、肘周辺の筋肉の緊張具合や動作時の痛みの有無をチェックします。

  2. 刺鍼(ししん)部位の選定

    • 肘の外側(上腕骨外側上顆付近)

    • 前腕の伸筋群(特に短橈側手根伸筋)

    • トリガーポイント(関連痛の原因になっている筋肉)

    • 場合によっては、遠隔の経絡ポイントも使用(例:手首、肩、背中など)

  3. 刺鍼の実施
    細い使い捨ての鍼を使って、痛みのある部位やトリガーポイントに刺入します。

    • 刺鍼後、5〜20分程度置鍼することが一般的です。

    • 鍼通電(低周波電流を流す)を行うこともあります。

  4. 治療頻度

    • 軽症:週1回程度、数回で改善する場合あり

    • 慢性症状:週1〜2回、1〜2か月以上継続することも

🔹 注意点・副作用

  • 鍼治療により一時的にだるさや内出血が起こることがあります。

  • 専門の国家資格を持つ鍼灸師に施術を受けることが重要です。

  • 強い痛みや機能障害がある場合は整形外科での診察も並行して行いましょう。

🔹 他の併用療法(効果的な場合あり)

  • ストレッチ・物理療法(温熱、超音波)

  • 装具(エルボーバンド)

  • 手技療法(マッサージ、リリース)

  • 運動指導(フォーム改善など)

🔸まとめ

 鍼治療は、テニス肘の痛み軽減や筋緊張の緩和に有効なケースがあります。
ただし、個人差や原因となる動作の見直しも重要なので、総合的なアプローチが推奨されます。

 

治療時間: 一回鍼灸治療時間は30分

初診料: 3,000円

料金: 一回鍼灸治療4,500円